1986年からパリ14区に実在した、1つ星レストランのエッセンスを現代に伝承する正統派フレンチレストランが、阿佐ヶ谷にある。
シェフ・善塔一幸氏は、パリの「ラ メゾン クルティーヌ」初代シェフ、イヴ・シャルル氏から、レストランの名とともに一ツ星のレシピとエスプリを継承した世界で唯一の料理人だ。修行時代に学んだエスプリを真摯に受け止めつつも、シェフ独自の感性豊かな個性が加えられた料理を提供する。
是非食していただきたいのは自家製熟成近江牛サーロイン。フランスのお肉の名店、ル・セブローやレガレヴー/ユーゴ・デノワイエで学んだ知識を駆使し、全てシェフの手で自身の感覚を通して管理している。シェフは肉の脂の状態により品質や熟成度合を見極めていると語る。そのこだわりが産み出した熟成肉は、脂から雑味が消え澄んだ透明感があり、口当たりもなめらか、そして骨からの旨味を存分に吸収しており、得も言われぬ深い味わいをもたらす。熟成期間は長く、160日を超すものまである。
他にもシェフのこだわりは細部にまで渡り、その情熱は計り知れない。最高の食材を余すところなく使用し、おいしさとともに命の美しさをも感じられる生命力溢れた料理へと昇華させる。小規模のレストランながらワインは120種類以上も備え、ビオワインに特化している。ビオワインの独特の旨みは、自家製熟成肉の旨みと抜群に相性が良く、絶妙のマリアージュをもたらす。
かわいらしくの清楚な内観は、記念日やパーティーにもふさわしく、接待・会食なら個室の予約がオススメだ。