江戸前鮨の激戦区である東京・銀座に2006年独立開業し、2016年同じく銀座に移転し新たな城を構えたのは、店主・高橋青空氏によるその名も「青空（はるたか）」。北海道・旭川出身の青空氏は、札幌や銀座の鮨の名店で長年修業を積んだ経歴の持ち主。世界的グルメガイドブックでは三つ星を獲得している。
青空氏は毎朝豊洲へ足を運び、一切妥協のない最上級の食材を仕入れてくる。魚の本来持つ魅力を最大限に引き出せる旬の季節に、ゲストに食してほしいという強い思いがあるからだ。つまみと握りの合わせ技で攻めるおまかせコースのみだが、好みに合わせて握り主体で構成することも可能。シャリの米は2種を使用し固めにしっかりと炊き上げ、塩と酸を効かせる。そしてネタに合わせて絶妙に温度調整をしながら、インパクトある鮨を握る。青空氏の握りに心を鷲掴みにされたゲストは数知れない。
暖簾をくぐった先には白木のL字カウンター12席と個室が用意されており、凛とした緊張感と美味な鮨が約束された空間が広がる。カジュアルな接待や鮨会食、そして鮨好きのパートナーとのデートにもふさわしい空間。銀座の名店「青空」はこれからも長い時間をかけて鮨屋の職人精神を継承していく存在となるだろう。
※世界的グルメガイド東京 2024年度版にて三つ星を獲得
■アクセス
JR山手線 新橋 より徒歩5分
東京メトロ銀座線 銀座 より徒歩8分
