大阪・北新地の繁華街から徒歩約5分。堂島中通り沿いの角にあるビルの一階に、小さくも圧倒的な存在感を放っている日本料理『北新地 弧柳(こりゅう)』がある。世界的グルメガイドでは3つ星を5年連続で獲得している。
店主・松尾慎太郎氏は1975年生まれ、大阪府出身。浪速割烹『㐂川』で修業し、24歳で最年少板長になった程の実力の持ち主。異ジャンルのレストランでも経験を積み、2009年に『北新地 弧柳』を開店した。京都の料理が素材の味を引き出す“持ち味”を重視するのに対し、大阪・浪速の料理は、素材の味を生かしながらも、さらに奥行きのある味を付ける“喰い味”が基本で、大阪人の気質である創意工夫によって、時の流れや嗜好を機敏に捉え、新たなアイデアを料理に巧みに取り入れる。松尾氏の料理はまさにこの浪速料理。名前にも遊び心を感じさせる『魚庭(なにわ)』は、華やかな造り盛りのことを指す。卵黄の醤油漬けや、昆布を加えて煮立たせた兵庫県香住沖の海水を醤油代わりに添えるなど、柔軟な発想から生まれる美しく楽しい料理で、瞬く間に人気店となっている。
店内は、調理場を囲むように配されたフラットなカウンター12席のみ。料理人の手元を目の前で楽しめる。付かず離れずの心地良い接客と臨場感あふれる雰囲気で、接待・会食はもちろん、大切な方との一席の時間も充実させてくれること間違いなしだ。
※世界的グルメガイド京都・大阪 2020年度版にて二つ星を獲得
■アクセス
・JR東西線「北新地」駅C-92出口より、徒歩10分
・大阪市営地下鉄御堂筋線「淀屋橋」駅7番出口より、徒歩10分