天ぷら店の最高峰として名高い『山の上ホテル』で料理長を務めた前平氏が、2017年9月に満を持して独立を果たした、麻布十番『てんぷら前平』。2019年度版の世界的グルメガイドブックにて、一つ星を獲得した。
ゲストの表情や反応を直に見られるカウンターの商いに憧れ、天ぷら職人を志した前平氏。都内の老舗天ぷら店で8年半修業した後、『山の上ホテル』に入社。20年研鑽を積み、ミッドタウン店、本店の料理長を9年務めあげた。
日本酒をこよなく愛する前平氏がコンセプトに掲げるのは、日本酒に合う天ぷら。中でも、定番酒として用意している「王祿」と天ぷらの相性の良さを、まずご堪能いただきたい。「海老のように甘みのある食材も、キスのようにさっぱりした食材でも合うのが王祿の良さ。その他の日本酒も揃えているので、ぜひ天ぷらに合わせて様々なお酒をお楽しみいただきたいですね」と前平氏。さらに、ソムリエのスタッフもおり、天ぷらとワインのマリアージュも楽しめる。
吟味した旬の素材を用いた天ぷらは、軽やかな衣をまとい、その滋味が存分に引き出されている。中でも8月以外の通年味わえるスペシャリテが、芽ネギと小柱を海苔で巻いて揚げた「芽ネギ小柱」。その他、季節ごとにお楽しみがあり、春は、5~6種類を揃える「山菜の天ぷら」と、揚げたそら豆を白いご飯の上にのせ、塩をかけて混ぜていただく「そら豆の天ばら」。秋冬の定番は、「渋皮ごと揚げた栗の天ぷら」と、「ホヤの天ぷら」。「ホヤの天ぷら」は、塩漬けにしたホヤをプレスして平らにし、白イカとクチコを巻いて揚げるという手間をかけたオリジナル。日本酒との相性も抜群で、常連客の心を掴んで離さない一品だ。
清楚で凛とした空気が漂う真新しい店内は、前平氏の人柄もあって和やかな雰囲気。カウンター9席のみの贅沢な空間で、洗練された匠の技と味に酔いしれたい。
■■店主より■■
揚げたての天ぷらをお楽しみいただきたいため、商談や接待でのご利用はおすすめしておりません。
カジュアルな会食や仕事仲間等で美味しい物を楽しみたいという方のご利用をおすすめしております。
予めご了承いただけますと幸いです。
※世界的グルメガイド東京 2023年度版にて一つ星を獲得
■アクセス
東京メトロ南北線 麻布十番駅4番出口 徒歩4分
都営大江戸線 麻布十番駅4番出口 徒歩4分
六本木ヒルズから徒歩12分