京都の中心地から少し離れた住宅街の一角に、2016年12月にオープンしたイタリアン『Vena(ヴェーナ)』。京都で生まれ育ったシェフ・早川大樹氏とソムリエ・池本洋司氏が、厳選した旬の食材と熟成イタリアワインをコンセプトに、立ち上げた店である。
早川氏は『イルギオットーネ』で修業をはじめた20歳の頃、近隣のイタリアン『ボッカ・デル・ヴィーノ』で働く池本氏と知り合い、意気投合。以降独立に備えて修業を続け、早川氏は料理を、池本氏はサービスとワインを究めていく。そして出会いから14年を経て、ついに2人の店が実現。店名の『Vena』は水脈を意味し、2人とも名前に水に関する漢字が入っていること、水の都である京都にあることなど様々な意味を込めて命名した。
昼、夜とも1種類のコースのみに絞り込んでおり、完全予約制。日本の四季を大切にし、季節折々の食材を使用している。シェフの素材を堪能していただきたいとの想いが一皿ずつに込められている。
またワインとの相性を考え、しっかり目に味付けしている。野菜類は、中央市場から仕入れる他、京都・吉祥院の契約農家が直接持ってきてくれるものもある。一方ワインは、60年代のオールドヴィンテージから幅広く用意している。それぞれ美味しさのピークがあるため、一番いい状態で提供出来るように1000本程備蓄している。
こだわりは店舗デザインにもおよび、ホテルのような洗練された雰囲気のなか、池本氏が長年収集してきた北欧のヴィンテージ家具を配置。照明はドイツ、フランス、アメリカのインダストリアルデザインのものを使用する。店舗は2階建てで、1階部分はカウンター10席、2階部分は8人用の個室を2部屋ご用意し、接待からデート、記念日利用にも対応可能だ。新進気鋭、京都発のイタリアン。古き良きものを取り入れた店舗の空気感とともに、ぜひお楽しみいただきたい。
※世界的グルメガイド京都・大阪 2023年度版にて一つ星を獲得
■アクセス
京都市営地下鉄烏丸線 丸太町駅 6番出口 徒歩5分