京都・東山知恩院のほど近くに『青柳』はある。店内はカウンター6席のみ。美味しい魚料理を求めて味のわかる大人が通う、本当の隠れ家である。
店主の青柳旭紘氏は、京都を中心に修業を重ね、2007年に開業。青柳氏が目指すのは、単に良い魚介類を仕入れて提供するだけでなく、「美味しい魚とは何か」という概念が変わるような体験をゲストにしてもらうこと。
仕入れにおいては、魚専門店として歩んできた経験を糧に、価格だけに捉われず、質の高い魚介類を厳選。その日最高の状態にある魚介類を、刺身や炭火焼き、揚げ物など、さまざまな調理法で提供し、季節感と魚介の個性を表現した一品に仕立てる。
コースは、14種類ほどを提供する魚介類それぞれの繊細な味わいを伝えるため、調味料は存在を感じさせない程度に控えめにし、素材本来の美味しさを引き立てている。さらに、魚介類だけでなく旬の野菜との取り合わせにも気を配り、季節感をより感じられるようにしているのもこだわりだ。
そして、料理と合わせるお酒も、単体で美味しいのはもちろんのこと、魚料理と合わせて楽しむことで互いに引き立て合うような味わいのものをセレクト。日本酒は、いわゆる淡麗辛口ではなく、ほんのりと甘みのある大吟醸酒を。ワインは、シャンパーニュと白ワインに限定し、フランス産を中心にさまざまな地方のワインを揃えており、どちらもペアリングも可能。一期一会の味わいをじっくり堪能するために訪れたい魚料理店だ。
■アクセス
京都市営地下鉄東西線東山駅 徒歩5分
京阪本線 祇園四条駅 徒歩8分
※2019年3月に五条より移転いたしました