博多一の食材が揃う「柳橋連合市場」からほど近く、落ち着いた閑静なエリアにひっそりと店を構える隠れ家イタリアン『COME』。カウンターの向こうで腕をふるうオーナーシェフ・米谷健太郎氏は、23歳で料理人としてのキャリアをスタートさせ、関西のリストランテで3年、福岡の『サーラ・カリーナ』で7年半ほど経験を積み、独立。2014年、有名グルメガイドで一つ星を獲得している。
地元の美味しい食材を大切にしたいと考え、地産地消をコンセプトに、九州や福岡の食材をメインに使用。良質な素材の味を素直に引き出し、シンプルかつ繊細なイタリア料理に仕立て上げる。中でも米谷シェフが自信をもって薦めるのは、素材を牧場から直接仕入れ、じっくり時間をかけて焼き上げる肉のローストだ。
メインで使用するのは、宮崎の有名ブランド「尾崎牛」。いまや、一流レストラン御用達の牛肉で、脂があっさりとしているのが特徴。また時期によって、鹿児島・ふくどめ小牧場の希少な豚「サドルバック」、茨城・塚原牧場の「梅山豚(メイシャントン)」など、厳選した豚肉を提供することも。そのほか、ハーブは広島の「梶谷農園」、トマトは高知の「徳谷トマト」、野菜は福岡県福津市の農園から、無農薬野菜を直接仕入れており、いずれも米谷シェフこだわりの食材ばかりだ。一方、料理に合わせるワインは、徹底した温度管理システムにより輸入されたワインのみをヴィナリウスから仕入れており、状態のよさはお墨付き。イタリア産を中心に常時100本ほどを揃えている。
すべてオーダーメイドで仕立てた内装は、漆喰の壁とイタリアから取り寄せたタイルが都会的な雰囲気を演出。カウンターや天井は木材を使い、スタイリッシュな中にも木の温かみを感じられる空間に仕上げている。客席はカウンター8席のみで、シェフとの距離が近く、会話を楽しめるのも魅力のひとつ。デートや記念日はもちろん、仕事仲間や家族との食事など普段使いも可能な1軒だ。
■アクセス
・地下鉄七隈線「渡辺通」駅より、徒歩5分
・西鉄「天神」駅、「薬院」駅より、徒歩10分