大阪・福島エリアの静かな路地裏に、2016年2月にオープンした一軒家レストラン『エヴォリュエ』。オーナーシェフの緒方龍人(オガタ リュウジン)氏は、京都に拠点をもち、フレンチ、イタリアン、洋食などのレストランを展開する円居グループにて20年のキャリアを積んだ人物。エスコフィエや、ジャン・シリンジャー杯などのフランス料理コンクールでも優秀な成績を残している。
さまざまな業態での修業経験をもち、ジャンルにとらわれない豊かな発想と多彩なテクニックを強みとする緒方シェフが作り出すのは、日本のエッセンスを融合させた独創的なフランス料理。国内産にこだわり、全国から取り寄せる旬の素材を使って、日本人の舌にあう繊細な味わいの一皿に仕上げている。
コースはまず初めに、限られた店のみしか仕入れられないという京都・上林三入のお茶を食前酒代わりに提供。そのあと、和食の八寸に見立て、季節の食材を盛り込んだオードブルヴァリエや、聖護院八つ橋とフォアグラを組み合わせたスペシャリテなど、盛り付けも美しい料理の数々でゲストを魅了。料理に合わせるお酒も、選び抜いた世界のワインをはじめ、日本酒、リキュールなど幅広く、食後酒のバリエーションも豊富だ。
緒方シェフの料理の世界観をさらに高めてくれるのが、カトラリーや内装などのしつらえ。カトラリーのナイフは「有次」、ナフキンは「むす美」、照明の和傘は「日吉屋」と、いずれも京都産。さりげなく置かれた花器や器は、島根・竹籟窯(チクライガマ)で作られたオリジナルで、白を基調とする上品な空間に、和の伝統が宿った小物たちが彩りを添えている。客席は、最大18人までのメインダイニングと、10人までの個室が一部屋。自宅に招かれたような寛ぎの空間で、美酒美食に酔いしれたい。
■アクセス
JR東西線「新福島」駅3番出口より、徒歩3分
JR大阪環状線「福島」駅より、徒歩5分