福岡・博多の地下鉄大濠公園駅から徒歩3分。突然あらわれる『TTOAHISU(トアヒス)』のエントランスは、よく磨かれた木製の門と天井から吊るされた暖簾が、まるで鮨店か懐石料理店を訪れたかのような驚きをもたらす、スタイリッシュなレストランである。
オーナー・シェフは山下泰史(やました たいし)氏。長崎のホテルのレストランで経験を積み、クラシックなフランス料理の技を磨いたのち、恵比寿『ジョエル・ロブション』や、『AMOUR(アムール)』を経て、2016年、福岡に自身の店『TTOAHISU(トアヒス)』をオープンした。
料理はランチ・ディナーともにおまかせコースのみ。テーマは「日本の文化×フランス料理」。アーモンドやカラスミを加えて作る「ビシソワーズ」や、地鶏・黒豚・和牛から作る「ダブルコンソメ」をスペシャリテとして通年で提供している。アルコールはワインのほかに日本酒や焼酎なども用意。海外からのゲストにも、日本のお酒とフランス料理のマリアージュを愉しんでもらえることだろう。『TTOAHISU(トアヒス)』の料理感をより体感するには、御料理に合うドリンクを聞くのがオススメ。
店内に一歩入ると、アーティストによる和紙を張り付けた壁画が目に飛び込んでくる。和の要素をふんだんに盛り込み、海外のゲストは日本らしさを、日本のゲストにはフランス料理との融合を、それぞれ楽しんでもらえるような工夫が随所にほどこされた、山下シェフの描く唯一無二の世界観がここにある。テーブルがゆったりと配置されたメインダイニングは10席。キッチンはガラス張りになっており、キッチンからゲストを、ゲストからキッチンを、互いに臨むことができる空間設計がなされている。大切なデートや記念日はもちろん、カジュアルな普段使いでも、さまざまなシチュエーションで、日本の文化とフランス料理の融合を楽しんでいただきたい。
■アクセス
地下鉄大濠公園駅より徒歩約3分