自分の好きなことを生業に。料理人としての誇りをもち、日本のレストラン業界に革命をおこす気鋭のシェフ・鳥羽周作(とば しゅうさく)氏。幡ヶ谷(現在は神楽坂)のイタリアン『DIRITTO(ディリット)』や、麻布台の二つ星フレンチ『Florilege(フロリレージュ)』を経て、代官山『Tacubo(タクボ)』のスーシェフ、そして、代々木上原のフレンチ『Gris(グリ)』のシェフを務め、ついに2018年7月、自身の城『sio(シオ)』を同場所にてオープン。店名には料理の「塩」加減と、「しゅうさく・いつも・おいしい」というなんともチャーミングな意味が込められており、16席の小さなレストランから、新時代の料理改革を巻き起こす。
濃厚な経歴から鳥羽氏が行きついたのが、「応援型コミットレストラン」。食材の生産者や、カトラリーの作家、空間デザイナーや音楽クリエイターなど、レストランに関わるあらゆる人を巻き込んで一緒に盛り上げ、大きなムーブメントを起こす。鳥羽氏が『sio(シオ)』にたくす想いはただ一つ。自分の手で作る間違いなく「おいしい」料理で、お客様も料理人もみんなを幸せにすること。これに尽きる。おまかせコースの方向性は『Gris(グリ)』をさらに進化させた、繊細でアーティスティックながら、「おいしい」にしっかりとフォーカスした料理で、ジャンルの制限なくフレンチの枠を陽気に超えていく。
鳥羽氏の繊細な料理に寄り添うのは、料理の邪魔をしない6-7種の「ティーペアリング」。ベストマッチさせることが狙いではなく、あくまでもお茶のバリエーションを愉しんでもらうことが目的で、台湾茶「東方美人」や青茶(半発酵茶)、ジャスミンティーに炭酸など、『sio(シオ)』でしか体感できないティーペアリングを提案する。ワインならば、フランスのヴァンナチュールを中心に約16種用意し、お茶のようなアプローチでペアリングさせる。雄弁で多彩な鳥羽氏が放つ、料理人としてのパワーをもってして、『sio(シオ)』がレストラン業界を牽引し、刷新していくフラッグシップ店となるだろう。
■アクセス
東京メトロ千代田線・小田急小田原線「代々木上原」駅 東口より徒歩3分