京都・祇園町南側、八坂神社近く。「祇園四条」駅より徒歩5分の好立地にある、一つ星に輝くカウンター割烹『祇園にしむら』。石畳に沿う数寄屋造りの町屋で、しなやかな竹と白くたなびく暖簾がはんなりとゲストを誘う。
店主・西村元秀(にしむら もとひで)氏は、大阪の大学を卒業後、大阪に拠点をもつ高級料亭の創業者・湯木貞一の思いを受け継ぐ『東京吉兆』にて7年修業。そして1994年に、日本料理店がひしめく祇園にて独立開業して以来、ホスピタリティを大切にしながら店を守り、20年以上たったいまもなお、ゲストに愛され続けている。
丹精込めて作る料理には、京都の旬野菜や、瀬戸内海の新鮮な魚介を使用。月替わりのおまかせコースの初めに挨拶代わりに提供されるのは、『祇園にしむら』の名物料理「胡麻豆腐」。丁寧にすったゴマを水の中に入れ、ゴマのエキスを抽出。抽出したエキスに葛を入れて作り上げた胡麻豆腐に、濃厚なタレをたっぷりとかけて最初の一口に。そして、箸休めの定番料理となっているのが「鯖寿司」である。滋賀県のコシヒカリを使用した上品な鯖寿司で、女性やお子様も口に運びやすい小さなサイズ。「割烹という料理の中に、京都の定番である鯖寿司を食べてほしかった」と話す西村氏が、鯖寿司をカウンター割烹の定番にしたと言われている。そんな西村氏の料理に寄り添う日本酒は、純米吟醸が中心で、あくまでも、料理の引き立て役に徹する味わいのものを揃えている。
内装のコンセプトは、お客様同士の顔がささない(顔を合わせない)造り。ホスピタリティを大切にしたいという、西村氏の想いが込められた店内には、伊勢神宮と同じ、備州檜を使用したカウンター(8席)と、掘りごたつ式の個室が1部屋、畳の上にイスを置くことのできる個室が2部屋あり、接待や会食をはじめ、結納やお食い初めなど家族の大切な一席でも、プライベートな空間ではんなりと有意義な時間を過ごすことができる。
※世界的グルメガイド京都・大阪 2023年度版にて一つ星を獲得
■アクセス
京阪本線「祇園四条」駅より徒歩5分