「お料理は愛だなと感じています」と語るのは、自身の名前を屋号に冠した『御料理おおつかようすけ』の店主・大塚洋典(おおつか ようすけ)氏。2015年西麻布に和食店をオープンし、2016年12月に現在の場所に移転した時にも同じ西麻布を選んだのは、それまでの常連のお客様を大切にしたいという大塚氏の思いからである。
大塚氏は福岡県久留米の出身。32歳という若さですでに、多くのゲストを虜にしてきた。最も大切にしているのは、季節の食材、お料理でお客様に幸せになってもらうこと。地元・九州の食材にこだわり、野菜は毎朝福岡から直送し、お肉は大塚の大先輩が宮古島周辺で生産する多良間牛、お米は大塚氏の友人が生産している、福岡県産れんげ米を使用。夏はウナギの白焼き、冬はクエ鍋、そして季節ごとに異なる食材で愉しめる、旬野菜と魚介類を使用した炊き込みご飯など、素材本来の味を最大限に活かした、奇をてらわずシンプルな料理でゲストの心を満たす。確かな技術と、お客様に幸せになってもらいたいという想いが掛け合わさって初めて体現される『御料理おおつかようすけ』の料理には、大塚氏の誠実さがこもっている。器は佐賀の唐津焼を主に使用。滋味深い色合いと質感で、旬のお料理をぐんと引き立てる。お酒は日本酒とフランス産を中心としたワイン。料理に優しく寄り添うような落ち着いた味わいのものばかりである。
店内は4名の個室が2つとカウンターが6席。木材をふんだんに使用した、自然と心が安らぐ木本来のぬくもりが感じられる設え。大塚氏が「多くのお客様に沢山のお客様をご紹介いただき、支えていただいております」と語るように、友人に紹介したくなる安心感、楽しさが『御料理おおつかようすけ』にはある。英語も堪能なので、海外ゲストにも安心してお過ごしいただける。大塚氏の誠実で心のこもった日本料理から、ずっと付き合っていけるような信頼関係が生まれていくことだろう。
■アクセス
東京メトロ千代田線「乃木坂」駅よりタクシーで2分
東京メトロ日比谷線「六本木」駅よりタクシーでタクシー2分
東京メトロ日比谷線「広尾」駅よりタクシーでタクシー2分