東京・六本木で多くの食通を魅了している『鮨なかむら』。週に一度の営業から、2023年より、『鮨なかむら』で修業していた若林弘樹氏が京都で独立、国内外のユーザーにここならではの鮨を提供している。
使用する魚介も東京と同じ。『やま幸』のマグロなど、豊洲から魚介類を仕入れるのに加え、京都ならではの地元の地魚を駆使した鮨に仕立てていく。また、酢飯は、新潟県栃尾のコシヒカリを使用し、岩手の南部鉄の釜で炊きあげる。京都は水質がよいので、同じものでも美味しく仕上げることができる。赤酢と米酢など3種類ほどをブレンドして合わせ、魚介に寄り添い、持ち味を引き立てるような酢飯に仕上げている。握る際には、鮨ダネと酢飯との一体感を熟考し、白身は薄く切り4枚に重ねて食感を柔らかくするなど、随所に工夫が凝らされている。
店内は、全長6メートルの檜のカウンター12席のみ。窓の外には祇園白河の景色が望めるほか、春は桜が美しく、京都らしい風情を感じることができる。和の情緒溢れる凛とした空間は、接待・ビジネス会食やデートでの利用のほか、海外からの訪れるゲストにも評判である。
■アクセス
京阪本線「祇園四条」駅、9番出口より徒歩5分