和洋中と各ジャンルの名店が揃うことで知られる、伊勢丹新宿店のレストラン街「イートパラダイス」は平成元年に誕生。「伊勢丹に本格的な料理店を集めたレストラン街を」という革新的な構想から、老舗がずらりと並び、デパートの食堂のイメージを一新するレストラン街が生まれた。そしてその一角に、「デパートの気軽な雰囲気の中で、気品ある本格的な日本料理を愉しんでほしい」というコンセプトの元、「東京吉兆」の『正月屋 吉兆(しょうがつや きっちょう)』は凛とたたずんでいる。
「正月屋」の由来は、明治維新の時、廻船問屋「正月屋」に広島藩士辰平が養子に迎えられ、この辰平が料理への道を開き、今の「吉兆」の祖となったことから。祖に由来した名をつけた店だけに、伊勢丹新宿店内にあるここ『正月屋 吉兆』で初めて「吉兆」の味に触れたというお客様も多いという。
日本庭園を眺めながら、料理を堪能できる『正月屋 吉兆』。腕をふるうのは、「吉兆」の味を知りつくす料理長の岡田 康平(おかだ こうへい)氏。岡田氏は、「吉兆」で修業をはじめて、27年間「吉兆」一筋。2018年春に『正月屋 吉兆』の料理長に就任した。料理は、「季節の特別献立」や「ミニ懐石」など、4種の「おまかせ懐石コース」を用意。さらにアラカルトでも、素材を生かした「吉兆」の正統派日本料理を味わうことができる。
店内は、土壁風の壁に仕上げるなど、昔ながらの数寄屋造りをイメージ。その和みの空間の中、洋スタイルのテーブルとイスで食事ができるので、肩ひじを張ることはない。海外からは中国、台湾、韓国などアジアのゲストも増えており、中国語メニューの用意や英語にも対応。デパートの賑やかなフロアから、一歩店内に足を踏み入れると、そこは格調高く、落ち着いた雰囲気に包まれる。家族や友人との会食はもちろん、記念日などのお祝いや、接待などの場にもふさわしい空間である。
■アクセス
東京メトロ丸ノ内線 新宿三丁目 メトロプロムナードB5,B4,B3 徒歩1分
新宿伊勢丹 本館7階=イートパラダイス