岐阜県岐阜市の官庁街であり、繁華街「柳ヶ瀬」近くの鷹見町に店を構える中華料理店『開化亭(かいかてい)』。先代の意思を継いだ二代目の大将、古田 貴達(ふるた たかみち)氏が腕をふるう。
『開化亭』は1978年、古田氏の父・古田等(ふるた ひとし)氏が地元岐阜の現場所に開業。中華の枠にとらわれない、オリジナリティあふれる絶品料理が話題をよび、国内外に名が知れる人気店となった。それから2014年12月、等氏は満を持して東京・銀座に、自身の名を冠した中華料理店『フルタ (Furuta)』をオープン。『開化亭』は長男である貴達氏が二代目として継いだ。また、次男の諭史(さとし)氏は、岐阜でフランス料理店『Restaurant Satoshi.F(レストラン サトシ エフ)』をオープン。2016年には拠点を東京・銀座へ移し、『CHIUnE(チウネ)』として多くの食通から注目を集める予約困難店に飛躍。古田家のDNAは脈々と受け継がれている。
『開化亭』の料理は、「まずは食材を、自分の中で一番おいしく食べられるようにイメージして、そのイメージから作り上げる」という古田氏。地産地消にはこだわらず、地元産以外でも、海産物なら北海道、野菜もフランス産など西洋のものも取り入れる。定番メニューは「キャビアの冷製ビーフン」「フカヒレのステーキ シャンタンあんかけ」「あわびの肝入りのオイスターソース・チンゲンサイのクリーム添え」。季節のスペシャリテは、夏の「鮎の春巻き仕立て」、冬は「とらふぐの白子を使った麻婆」「松葉ガニのみを使った春巻き」など、先代が築き上げた旬の極上食材をふんだんに使った料理が受け継がれつつ、二代目の新しいスペシャリテも日々生み出されている。料理を引き立てるアルコールは、5年から30年ものまで6種類の紹興酒、シャンパーニュからカリフォルニア、オーストラリア、フランス、イタリアまで幅広いワイン、日本酒、焼酎、ウイスキー、ビールをそろえ、ゲストのリクエストに
柔軟に応えていく。
打放しコンクリートの外観は、外国人ゲストも親しみがわくようなモダンな造り。1階はオープンキッチンのカウンター8席。2階は、16名まで可能なテーブル席。ライブ感あふれるシェフの料理姿と会話を楽しみたい方は1階へ、接待や記念日の会席などは2階で。地元の常連客から、国内外の観光客までをも、『開化亭』ならではの中華料理が期待を裏切ることなく楽しませてくれるだろう。
■アクセス
JR東海道本線(浜松〜岐阜) 岐阜 長良口 徒歩25分
JR東海道本線(岐阜〜美濃赤坂・米原) 岐阜 長良口 徒歩25分
名鉄各務原線 名鉄岐阜 長良口 徒歩25分