京都市内の特に静かな場所として知られる「御所南エリア」にある、一つ星割烹『実伶(みれい)』。地下鉄烏丸線「丸太」駅から徒歩3分とアクセスもいい。店主の中尾 雄三(なかお ゆうぞう)氏は、北陸の旅館や京都の有名老舗旅館の板場、祇園の一つ星割烹などで14年間修業した後、2016年5月に独立。
最大の特徴は、落ち着いた店内で、好きな料理をゆっくりと楽しむことができるということ。アラカルトがメインで、約50種類の日替わりメニューの中から好きな料理を好きなだけ選ぶことができる。また、季節の食材を最高の状態で提供することをモットーとし、ほとんどの料理が注文が入ってから調理される。中尾氏の出身地である長崎から取り寄せるアマダイの焼物や、特にオススメなのが、和歌山から毎朝直送される新鮮な魚介類のお造り。旬の食材本来の味わいを最も楽しめる一品である。料理に添える日本酒も、中尾氏が季節に合わせて旬のものを、吞み口の軽やかなものから重たいものまで、ゲストのさまざまな好みに対応できるよう10種類ほど厳選。日本酒のほか、フランスやイタリアの自然派ワインやシャンパーニュも揃う。
一軒家の店内にはカウンター8席と、半個室のテーブルが6席。「リラックスして楽しんでほしい」という中尾氏の思いから、北欧調のローチェアを使うなど、和の空間の中にほどよく洋の空気が漂う。カウンターにはヒノキが使われており、木のぬくもりを感じながらゆったりと寛ぐことができる。カウンター目の前で、店主の調理姿が見られるのも『実伶』の醍醐味のひとつ。一杯だけ軽くお酒を楽しみたい、自分のペースでゆっくりと料理を味わいたい、二軒目は落ち着いた場所で寛ぎたいなど、時間帯を選ばずに自由に楽しんでいただきたい割烹である。
※世界的グルメガイド京都・大阪 2023年度版にて一つ星を獲得
■アクセス
京都市営地下鉄烏丸線 丸太町 徒歩4分