札幌市の中心地、すすきの駅から徒歩約3分。繁華街の裏通りにある『Aki Nagao(アキ ナガオ)』は、札幌生まれのシェフ長尾 彰浩(ながお あきひろ)氏が、世界を見据えて腕をふるう一つ星フレンチレストランである。
長尾シェフは19歳で上京し、フランス料理店で5年間修業。26歳の時に本場フランスへ。パリの二つ星『Relais Louis XIII(ルレ・ルイ・トレーズ)』、南仏アビニョン『Hotel Prieure(オテル・プリューレ)』、南仏モンペリエ『La Maison de la Lozère(ラ・メゾン・ドゥ・ラ・ロゼール)』で3年研鑽を積み、クラシカルなフランス料理を会得して帰郷。札幌・円山のレストラン『MARU:NI』などでさらに腕を磨いた後、2010年に『Aki Nagao(アキ ナガオ)』をオープンした。
長尾シェフは「全国の素晴らしい生産者が生み出す食材を使って、北海道らしさを表現する」。アミューズからデザートまで、コースの中で北海道の四季を感じとれるよう、自身のインスピレーションで一皿一皿に旬を落とし込んでいく。地産地消だけにこだわらず、全国のより良い食材に目をむける。それは「地元=北海道」ではなく、世界を視野に入れた「地元=日本」という思いから。「世界一のレストランに4度輝いた『noma(ノーマ)』は地産地消と言われているが、実際はコペンハーゲンだけでなく、北欧全体の食材を使っている。つまり世界からみれば、北海道であれどこであれ、日本の食材を使うことが日本のレストランにとっての地産地消なのである。日本人だからこそ、地元=日本の素晴らしさを表現したい」と長尾シェフは話す。
スペシャリテは牡蠣料理。北海道・厚岸(あっけし)をはじめ、日本各地の旬の牡蠣を、海洋深層水を使って仕立てる一品目当てに訪れるゲストは数多い。ワインは複数在籍するソムリエを中心に、シェフをはじめとするキッチンスタッフも参加してセレクトしている。フランスを中心に、優秀な生産者が集まる北海道ワインも豊富に揃える。また、世界中のナチュラルワインを、産地に関わらず味わいで決めて料理に合わせる「ヴァンナチュール・ペアリング」で、新しい世界を広げていく。
店の外装は、ヨーロッパでよく見られる青色の壁。店内の壁には、ヨーロッパから輸入したアンティークのレンガ造りで、キッチンは360度オールステンレスという見事なコントラスト。古さの中に新しいものがあるという、長尾シェフの料理コンセプトに寄り添う空間造りがなされている。ダイニングのテーブル席と、ベビーカーや車椅子のゲストも利用可能な個室(2~8名様用)を用意。友人や家族、同僚同士やデートでも、あらゆるシチュエーションで、長尾シェフの世界観がつまった料理を味わわうことできる。
■アクセス
札幌市営地下鉄南北線 すすきの 1番出口 徒歩3分
札幌市営地下鉄東豊線 豊水すすきの 徒歩5分
札幌市営地下鉄東豊線 大通 徒歩10分