東京・麻布十番駅から徒歩7分、世界の大使館が集まる落ち着いた場所に店を構えるのが、『うなぎ時任(ときとう)』。店主の時任 恵司(ときとう さとし)氏は中学卒業後、200年以上続く東麻布の鰻料理の名店『野田岩(のだいわ)』で15年間修業。その後、さらに鰻料理の幅を広げるべくパリに渡り、フランスを中心にヨーロッパ各国の食文化を学んだ。
時任氏の鰻料理のコンセプトは「温故知新」。伝統的な日本の鰻料理文化とヨーロッパの食文化を融合させた「ウナギの赤ワイン煮込み」など、『うなぎ時任』でしか味わえない鰻料理生み出す。鰻を知り尽くした時任氏の手にかかれば、定番の「うな重」も、伝統的でありながらひと味違う料理へと変化する。食材は品質や鮮度に徹底的にこだわり、養殖ウナギは時任氏が信頼を置く愛知県三河産のものを、天然ウナギはその時に最も上質なものを厳選して使用。料理だけでなく、鰻をさばき、串を打ち、炭火で焼き上げる、正確で芸術的な一連の動作も必見。お酒は日本酒とワインが定番のものから旬のものまで、ウナギ料理に寄り添うものが揃う。たとえば「うな重」には日本酒を、「ウナギの赤ワイン煮込み」には赤ワインをと、料理に合わせて変えるのがオススメ。コース料理の最後には、時任氏が自ら点てるお抹茶で穏やかなひとときを。
店内は一列に並んだカウンター8席のみ。すべての席から、時任氏の卓越した技術をじっくり見ることができる。シンプルなカウンターや椅子とは対照的に、料理と調和した器は彩り豊かで、まさに芸術作品を鑑賞するように料理を楽しむこともできる。完全予約制で貸切も可能なので、大切な人と過ごす特別な一席や、会食や接待などでも活用していただきたい。
■アクセス
東京メトロ南北線 麻布十番 4番出口より徒歩6分
都営大江戸線 麻布十番 4番出口より徒歩6分