広島市内中心部を横断する平和大通りから、南に一本入った通り。フレンチ、鮨などの名店が軒を連ねるエリアの一角に店を構える、日本料理店『馳走啐啄一十(ちそうそったくいと)』。扉を開けると、女将の上田 笑歌(うえだ えみか)女史と、料理家の平野 寿将(ひらの ひさま)氏がやさしく迎え入れてくれる。
平野氏は、高いレベルの飲食店であり続けるために、奥深い本物の食材を追求する手を緩めない。世界の名だたる料理人から人気を集める静岡県焼津市「サスエ前田魚店」と魚の取引ができるのも、その確かな目利きで信頼を得ているから。広島県中央卸売市場「吉文」とは共に、より良い放血神経ジメを模索する。そして一番のこだわりは「だし」。平野氏は「広島県には昆布だしのうま味を引き出すのに最適な、世界に誇る軟水の湧き水がいたるところにある。国内外から多くの訪問者のある広島で、来客を〝だしの一滴〟でもてなしたい。それができる街にしたい」という。日々広島の湧き水を汲みに行き、天然利尻昆布、天然羅臼昆布など福井県「奥井海生堂」のビンテージ風味豊かな蔵囲昆布でとった黄金色に輝く最高のだしを提供する。目の前に置かれた魚を食し、だしを香れば、そのうま味、香りの違いをすぐさま感じとることができる。平野氏の食材や調理の解説と共に味わえば、食べ手の舌も肥え、食の楽しみが広がる。ドリンクは、酒蔵まで直接足を運ぶほどに日本酒に造詣のある女将がセレクト。広島はもちろんのこと、全国から仕入れる旬の地酒は10~12種類を用意。直前に食した料理なども考慮して、最も料理に合う酒をすすめる。他、瓶ビール、ワイン(赤、白5~6種)、焼酎、ソフトドリンクも置く。
木のぬくもりを感じる店内には、カウンター(9席)と個室(4名)がある。家族や友人との会食や、仕事の接待、デート、海外ゲストのおもてなしなどで、ゆっくりと広島にある本物のうま味を堪能していただきたい。
■当店はカウンター席あるいは個室のご指定はできません。カウンターでご予約いただいても当日のご予約状況で個室にご案内させていただく場合もございます。ご了承の上でご予約くださいませ。
■アクセス
広島駅より、タクシー約10分
広電1系統(宇品線) 中電前駅より徒歩8分