愛知県・名古屋市内の地下鉄・久屋大通駅から徒歩約7分。大通りから少し入ったところに店を構える鮨店『寿し道 桜田(すしみち さくらだ)』。大将の太田 雄斗(おおた ゆうと)氏が、すべての食材に地元愛を注ぐ、名古屋前スタイルの鮨を提供する。
太田氏は愛知県出身。鮨職人を志し、高校卒業後に『銀座久兵衛』や『鮨とかみ』などの名店で修業を重ねる。その後名古屋に戻り、2019年3月に自身の店『寿し道 桜田』を開店した。
太田氏の握りは、修業先で得た江戸前鮨の伝統を守りつつ、地元の食材をふんだんに使う名古屋前鮨。魚介は、地元はもちろん、豊洲、福岡、金沢をはじめとする全国各地の市場から厳選されたものが送られてくる。マグロは、『鮨とかみ』の修業時代からつながりのある専門仲卸「やま幸」より。酢は、愛知、岐阜、三重からそろえる3種の赤酢を独自の配合でブレンド。米は愛知県豊橋産。山葵は岐阜県大垣市のもの。山葵を育てている場所から湧き水で、米を炊き、お茶を入れるなど、調理水としても活用している。海苔は、特注する熊本・有明産。通常の倍の厚みがあり、世界で3軒しか取り扱っていない希少品。締めの玉子焼きには、名古屋コーチンのブランド卵を使用。細部にまで地味食材へのこだわりが溢れている。
オススメのアルコールは、ソムリエの資格をもつ太田氏がセレクトするワインで、フランス・イタリア・日本・ニューワールドなど世界各国のワインを80種類以上そろえている。グラスでも10種類ほど用意されているので、料理に合わせて少しずつでも楽しめる。日本酒は全国各地から常時40種類ほどを用意。
店内は、『寿しの吉乃』から引継ぐ、檜のカウンター(9席)が目を引く。家族や親戚、仕事仲間との会食に、鮨好きの友人たちのグルメ会に、海外ゲストのおもてなしにも利用して、〝シャリ切り〟から始まる太田氏の名古屋前鮨を、ライブ感たっぷりに味わっていただきたい。
■アクセス
名古屋市営地下鉄名城線 久屋大通駅 名古屋市営地下鉄桜通線 久屋大通駅 1番出口 徒歩7分