山口・下関駅から徒歩約20分。海を臨む絶好のロケーションで、シェフの高津 健一(たかつ けんいち)氏が、下関の魅力あふれるイノベーティブな料理を提供する。
山口県下関市出身の高津氏は、料理人を志し、福岡のレストランで料理の仕込みを学ぶ。その後カナダへ渡り、洋食店で働きながら英語を習得。帰国後は下関『トラットリア アルベリ』で働くと同時に、唐戸市場でも働き魚介について学ぶ。再び渡航し、今度はニューヨークの名店『バスタ パスタ』で海外繁盛店の現場を経験し、帰国後は福岡に戻り『ラ メゾン ドゥ ナチュール ゴウ』へ入店。スーシェフとして腕をふるった。そして2017年、故郷・下関に自身の店『レストラン高津(restaurant takatsu)』をオープンした。
高津氏は、地元下関の食材を使い、ジャンルにとらわれることなく自由な発想で料理を生み出す。足しすぎず、引きすぎず、うま味を破壊することなく、素材がしっかり伝わる料理である。たとえば、夏は冷やしたレタスにブルーチーズソースとデラウェアを合わせたり、冬には黒く焦がした下関産の白菜にブルーチーズソースとくるみとパルミジャーノをのせたり、そして高津氏が好むイワシやサバなどの青魚は燻製をかけて皮目を焼き、下関の茄子と燻製ニンニクのピューレ、赤玉ネギのピクルスを添えるなど、旬の食材が高津氏のインスピレーションによって無限の可能性を披露する。独創的な料理に合わせるワインは、フランスをはじめ南アフリカ・オーストラリア・日本産を用意。グラスワインは常時、赤・白・泡がそれぞれ5~6種類。日本酒は山口県の地酒ほか数種類を置く。
『レストラン高津』の建物は、大正期に建てられた元捕鯨会社の洋館。国の登録有形文化財にも指定されている建物の天井や柱など、残すべきところは残しつつ、高津氏の感性のままにリノベーションした。9席限定のカウンターは、ムラ感を出すためにモルタルに墨を混ぜ、仕上げ後にサンダーで削って、レトロ調な建物にマッチさせたもの。ノスタルジックな情緒をもつ『レストラン高津』は、家族や友人、デートやワイン会の場としてもオススメ。下関の魅力がつまった高津シェフのイノベーティブな料理を堪能していただきたい。
■アクセス
JR山陽本線(岩国〜門司) 下関駅 JR山陰本線(益田〜下関) 下関駅 JR鹿児島本線(下関・門司港〜博多) 下関駅 徒歩20分またはタクシー5分
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