四国・愛媛の玄関口、松山市の道後湯之町。日本最古の温泉地といわれる道後の町にたたずむ、一つ星の日本料理店『道後 海舟(かいしゅう)』。風情ある一軒家で、「地元愛媛の食材の素晴らしさを知ってほしい」との思いで、大将の坂本 紀征(さかもと きせい)氏が腕を振るう。
『道後 海舟』の創業は1982年。その2代目として生を受けた坂本氏は、関西や関東で修業を重ねたのち、「愛媛をもっと誇れる町に」という想いを胸に、先代の跡を継ぎ、暖簾を守る。そして2020年、松山市一番町から、観光客も多く訪れる愛媛の玄関口「道後」へ移転。県内外のお客様をおもてなしするべく、構想から一年余りを費やし、日本家屋の一軒家を完成させた。
「シンプルで色気のある料理が理想。手間暇はかけるが、複雑になり過ぎずにシンプルに表現したい」と坂本氏。食材は主に愛媛県産のものを使い、愛媛県の食材の魅力を発信する。食材の仕入れは、地元の農家や漁師から直接仕入れたり、鮮魚店や青果店から仕入れたりと、バランスよく取り入れることで地域との関係を大切にしている。春は天然鯛や山菜、夏は先代が友釣りする鮎や、秋は川ガニや戻りガツオに松茸、冬はイノシシなどのジビエやフグといった、 海・山・川と三拍子そろう愛媛の自然の恵みをふんだんに使用し、四季折々に楽しませてくれる。
日本酒は、愛媛の銘酒をはじめ全国の銘酒をそろえる。また、瀬戸内の魚や『道後 海舟』の日本料理に合うクラフトビールを、近隣の醸造所『DD4D』で特別に作ってもらっており、ここでしか飲むことのできないオリジナルのクラフトビールに出逢える。ワインは、坂本氏が好むカリフォルニア「KENZO ESTATE」をはじめ、世界各国の自然派ワインを用意。
店は、日本家屋の建築家に依頼して建てた一軒家。外は塗り壁で、木はすべて無垢を使用。飲食店というよりも、住めば住むほど味のでる、長く愛される居心地のいいデザインとなっている。L字カウンター(9~10席)には、完全無農薬の熊本い草を使った畳が施されており、食事中にほっと一息つける温かみがある。加えて、掘りごたつ式の個室(2~8名)が2部屋、2階にはテーブル個室(24名まで)も完備。家族や友人・同僚との集まりやデート、海外ゲストのおもてなしなど、様々なシーンで、愛媛の魅力あふれる『道後 海舟』を堪能していただきたい。
■アクセス
伊予鉄道3系統(市駅線) 道後温泉駅 伊予鉄道5系統(松山駅前線) 道後温泉駅 伊予鉄道6系統(本町線) 道後温泉駅 徒歩3分