歴史ある高級住宅地と、華やかな飲食店が密集した繁華街が隣り合う東京・赤坂。東京メトロ赤坂駅・赤坂見附駅いずれからも徒歩5分、ビルの4階にある日本料理『赤坂 詠月(あかさか えいげつ)』。エレベーターを降りて歩を進めると、店名が小さく染め抜かれた暖簾がゲストを出迎える。
店主は岩﨑秀範(いわさき ひでのり)氏。東京都内の鮨屋や日本料理店などで勤務ののち、京都「あじ花」や「炭屋旅館」で修業。東京に戻り2010年9月に独立し、『赤坂 詠月』をオープンした。
供されるのは、京料理の流れを汲む、日本の四季の移り変わりを皿の上に美しく映し出すような、旬の野菜や魚で構成される12~13品の仕立て。たとえば春ならタケノコ、夏は加茂茄子、秋は海老芋、冬は聖護院かぶらなど。岩﨑氏が豊洲市場で日々出会う旬の食材と、修業時代からつきあいのある農家から直接仕入れる京野菜。食材をまるで子どものようにいつくしみ、そのポテンシャルを最大限に引き出す腕が岩﨑氏の持ち味だ。料理に合わせるお酒は日本酒が約40種類。夏酒や秋のひやおろし、冬は新酒やおりがらみなど、日本全国の旬の日本酒が楽しめる。ワインはブルゴーニュやシャンパーニュを置く。
店内はカウンターが4席、4名と2名のテーブルが1つずつ、木のあたたかみを生かした小ぢんまりとした雰囲気。「たくさんの飲食店があるなかで、自分の店を選んでいただいたゲストには、家に帰ってきたように寛げる空間を提供したい」という岩﨑氏の強い想いが、内装や器・酒器選びにあらわれている。また、食べたいものの希望がある場合は、事前に問い合わせがあれば可能な限り対応したいという。あたたかいイメージで整えられた空間は、デートや接待・会食など、さまざまな用途に向く。都会の真ん中でほっとくつろげる空間と料理を味わいに、『赤坂 詠月』を訪れてみてはいかがだろうか。
■アクセス
東京メトロ銀座線 赤坂見附駅 東京メトロ丸ノ内線 赤坂見附駅 徒歩5分