JR和歌山駅から車で15分、最寄りの宮前駅から徒歩6分の場所に、県内のみならず日本中からゲストが集まるフレンチレストランがある。一つ星の『オテル・ド・ヨシノ(hotel de yoshino)』は、県の第三セクターが運営する12階建ての複合商業ビル「和歌山ビッグ愛」の最上階だ。近隣に高い建築物がなく、周囲からよく目立つ。
『オテル・ド・ヨシノ』は、日本を代表するフランス料理人、吉野 建(よしの たてる)氏の名前を冠したレストラン。吉野氏はパリに開いた『ステラマリス』で、2006年にフランスで一つ星を得る快挙をなしとげた。『オテル・ド・ヨシノ』は、日本国内で吉野氏が手掛けるレストランの1軒で、テロワール(大地)の料理をコンセプトに、和歌山や近隣から集まる豊かな食材を、伝統的なフランス料理へと昇華している。
料理はフランス料理の伝統を守るクラシックスタイル。和歌山は、瀬戸内と太平洋の多様な「海の幸」と、近隣の豊富なジビエ(狩猟食材)などの「山の幸」に恵まれた土地だ。和歌山でしか食べられない岩ガキの料理が手島氏のスペシャリテ。また、ジビエのトゥルト(パイ包み焼き)に、ジビエのジュと赤ワインを煮詰めた鏡のように反射する美しいソースも見事。手島氏の卓越した技術は、日本国中からファンを呼び寄せる。ドリンクはフランス産を中心に世界中のワインを常時300種類以上、和歌山の地酒やクラフトビールも揃える。ノンアルコールでは、和歌山のみかんジュースやハーブティが魅力。
店内は広々として開放感のある空間に、テーブル35席と2~6名の個室も備える。モダンなオブジェが白を基調とした明るい店内に映える。テーブル間隔も広くぜいたくに取られており、大きな窓いっぱいに、和歌山の市街地が見渡せる。夜景がよく見えるディナーも格別だ。デートや記念日のお祝いはもちろん、家族の集まりや、海外ゲストのおもてなしにもオススメだ。和歌山のみならず日本を代表する、進化しつづけるクラシックフレンチの神髄を、ぜひここ和歌山『オテルドヨシノ』で味わっていただきたい。
■アクセス
和歌山県和歌山市手平2-1-2和歌山ビッグ愛12F