福岡県福岡市南区、閑静な住宅街の大通り沿いにある『鮨 おさむ』。県内はもちろん、国内外からもわざわざ足を運ぶゲストが多い人気店だ。店主の武藤 修(むとう おさむ)氏は、大学生の時にアルバイトで入った『鮨 しげ井』(閉店)の親方に惚れ込み、鮨道に入った。そして1991年、29歳という若さで『鮨 しげ井』ののれんを引き継ぎ、1年後に『鮨おさむ』と店名を改め、現在の場所に移転した。
「めくばり・きくばり・こころくばり」は武藤氏が何よりも大切にすること。「食事の一番の調味料は人」であり、いい食材をよりおいしくするために、小さな仕事でも手を抜かずに、真心込めた丁寧な仕事をほどこす。魚介類は日本全国の生産者から直接仕入れ、おまかせコースのみを提供。看板メニューは、「おさむのいなり」だ。熊本の南関あげを6時間かけて下ごしらえし、鮨を握るようにワサビをつけて仕上げた一口大のいなり鮨。これを味わわずして『鮨 おさむ』は語れないだろう。日本酒は日本各地から、定番ものや月1本しか手に入らない旬の希少な酒まで、多様に揃えているので、訪れる度に新しい味を楽しめるだろう。
昔懐かしい趣ある店内にはカウンターが8席。店主の目が行き届く穏やかな空間で、心を落ちつかせて鮨と向き合うことができるだろう。食器や酒器には特にこだわりがあり、伊賀焼や備前焼など日本全国の代表的な焼物をはじめ、自身で焼いた器や有名作家の器などさまざま。友人や同僚との会食、デートや接待にもオススメだ。英語メニューの用意や英語対応も可能なので、海外ゲストにも喜ばれるだろう。「食を通じて人を幸せにしたい」という店主の心くばりが込められた鮨で、ぜひ心を満たしていただきたい。
■アクセス
西鉄天神大牟田線 高宮駅東口 西鉄バス乗換 長住四丁目バス停下車 徒歩3分