代々木上原駅から徒歩2分のビル1Fに店を構える鮨店『艪(かい)』。“艪”は船をこぐためのオールのこと。「大海に出る」という意味を込めており、潮風と颯爽と泳ぐ魚たちが連想され、握りへの期待感が高まる。2013年7月のオープン以来、地元はもとより、全国各地から鮨好きのゲストが足を運んでいる。
魚介類の仕入れは豊洲市場より。マグロは、全国の名だたる店の数々が信頼を置くマグロ専門仲卸『やま幸』から仕入れる。「独立する際は、地元・福井の食材を使いたいと思っていました」と語る、店主・山本成彦(やまもと なるひこ)氏。酢飯の米は、福井県産のこしひかりを、専門店で1年寝かして古米にしたものを使用。酢は、赤酢と米酢を1種類ずつブレンドする。
コースはおまかせ1本のみ。鮨は13~14種類で、つまみとあわせて20種類ほど提供される。定番のつまみは、茶わん蒸しとコロッケ。茶わん蒸しはウニやアサリ、コロッケはホタテ、カキ、エビ、カニなどを具材とし、季節ごとに旬の食材を楽しむことがができる人気の一品だ。
日本酒は、米と同じく店主の故郷・福井の南部酒造場「花垣」を通年で用意。その他、季節ごとに常時10種類ほどを揃えている。
風情のある和のたたずまいの中、飛び石を渡って店に入ると、イチョウの一枚板のカウンターが存在感をみせる。客席はカウンター8席と、小上がりの個室が1室(4席)。家族や友人、仕事仲間との会食やデートなど、様々なシーンでご利用いただきたい。
■アクセス
小田急小田原線 代々木上原駅 徒歩2分