日本の名店がひしめく東京・銀座。東京メトロ銀座駅から徒歩6分、「鮨」と書かれた小さな街灯のあるビルが『銀座 くろ寿』(くろす)の目印だ。「鮨」と染め抜かれたのれんをくぐると冴え冴えとした白木のカウンターがゲストを出迎える。
店主の黒須法明(くろす のりあき)氏は鮨の名店『銀座 久兵衛』から修業をスタート。日本料理『乃木坂神谷』、鮨『銀座 凛』を経て2008年に独立。黒須氏のホームグラウンドである銀座の『銀座 くろ寿』は、開業以来12年、銀座で堅調な支持を得ている。
寿司種の魚介類はほぼ豊洲市場で。産地でなく魚介類そのものを見て選ぶ。人気の鮨は通年で提供するアカムツの握り。長崎県対馬の脂ののったアカムツをゲストに直接手渡す。また、かんぴょう巻きも『銀座 くろ寿』の隠れた名物だ。季節ものでは秋~冬に提供される生イクラ。柚子の香りが鼻腔をくすぐる。ドリンクはワインと日本酒で、日本酒は十四代や飛露喜や勝駒、而今など常時20~25種をそろえる。また黒須氏の地元茨城の武勇なども。ワインは、日本ワインやフランスワインをボトルとグラスで用意。
シンプルで居心地のよさを感じさせる店内は、カウンター6席と個室(2名様・4名様)。カウンターと個室は動線が別になっており、お互いが顔を合わせることのないつくりだ。黒須氏は鮨そのものはもちろん、サービスと一体となってゲストをくつろがせる、楽しませることを重視しており、店での時間はあたたかな心遣いに嬉しくなるひとときになるだろう。ぜひデートや気心が知れた仲間同士で、ここにしかない時間を味わっていただきたい。
■アクセス
東京メトロ銀座線 銀座駅 A1出口 徒歩3分