東銀座駅に程近い銀座5丁目のビル9階に店を構えるのが『薪焼 銀座おのでら』。薪焼の薫香漂う店内で、シェフの寺田 惠一(てらだ けいいち)氏が腕を振るう。
寺田氏は、都内のフランス料理店でクラシックなフランス料理を学び、本場フランスへ。二つ星レストランでジビエを主としたバスク料理を学び、ブルゴーニュの一つ星レストランでモダンフレンチの技術を身につける。帰国後は北品川の三つ星『カンテサンス』、白金台の一つ星『ティルプス』で研鑽を積み、二つ星『傳』では日本料理を。芝公園のニュージーランド料理『WAKANUI』で炭火焼きを習得する。そして2019年に『薪焼 銀座おのでら』の料理長に就任した。支配人でありソムリエの大橋 哲藏(おおはしてつぞう)氏は、京橋『シェ・イノ』のソムリエをはじめ、日本橋室町『ポンドール・イノ』、ケンゾーエステイトワイナリー店舗統括を務めた。
『薪焼 銀座おのでら』の料理は薪を使ったフランス料理のフルコース。その中に季節感や食材のしっかりした下ごしらえなど、寺田氏が培った日本料理のテクニックを取り入れるという、寺田氏ならではの独創的なスタイルだ。野菜にこだわり、長年付き合いのある千葉県八街市(やちまたし)の農家をはじめとし全国から新鮮野菜が届く。天然鮎や海外の子羊といった季節の厳選食材の仕入れにも注力する。日替わりのコースメニューに定番として入るのが「和牛の薪焼」。薫香を纏った熊本の赤牛のしっとりした食感が好評。またデザートは、中はしっとり表面はカリっとしたバスク風「薪焼チーズケーキ」も人気が高い。さらに寺田氏の薪料理に欠かせないのが、セラーで出番を待つ約300種からセレクトする珠玉のワイン。コース料理とのペアリングもお愉しみいただけます。
炎ゆらめく薪窯をセンターに置くオープンキッチンはまるで劇場。客席となるカウンターから、薪火を使って焼く、蒸すといった演者である料理人の手さばきをライブ感たっぷりに楽しめる。椅子の背もたれには西陣織の炎の模様があしらわれ、エンターテイメント空間を演出する。器は佐賀県の有田焼。カトラリーはフランスのクリストフルを使用。肉料理には福井県の龍泉(りゅうせん)刃物を用いる。カウンター(8席)席と、イメージが異なる完全個室(6名)も用意される。東銀座にある異空間をプライベートでもビジネスシーンでもあらゆるシチュエーションで利用され、メラメラ燃える炎を愛でながら薪火料理を楽しんでいただきたい。
※世界的グルメガイド東京 2023年度版にて一つ星を獲得
■アクセス
東京メトロ日比谷線 東銀座駅 都営浅草線 東銀座駅 徒歩1分