鮨の名店が軒を連ねる銀座にあって一際注目を浴び、鮨通から愛され続けるのが銀座8丁目の『銀座 鮨かねさか本店』。2000年の創業以来、その人気は絶えることのない二つ星の鮨店だ。
親方の金坂 真次(かねさか しんじ)氏は、千葉県出身。調理師学校を卒業後、銀座をはじめとする鮨店の名店で修業を重ねる。高校時代に野球部で鍛えた気力や体力をいかし、めきめきと頭角をあらわし、2000年に自身の店『銀座 鮨かねさか本店』をオープンした。
鮨ダネ、酢飯、ワサビからなる鮨のバランスを何より大事にする金坂氏の握り。口に入れた瞬間、絶妙な口溶けとなるように、その日の魚介の状態にあった仕立てや酢飯の温度、握りの強さなどを巧みに操る。お客様の好みや体調を汲み取ってアレンジすることは言うまでもない。この熟練の職人技に、常連客の心が離れることはない。ワインやシャンパーニュ、日本酒といったドリンクメニューも、お客様それぞれの嗜好に対応できるよう幅広く揃える。日本酒は兵庫「菊正宗」、新潟「越乃寒梅」や金坂氏がバランスの良さを気にいる故郷・千葉の「すいごうさかり」を置く。
「日本建築と美術の融合」をコンセプトとする『銀座 鮨かねさか本店』。江戸時代の茶室をイメージした店内は職人により仕上げられたもの。かつては富士山をも望めたという場所であることから、葛飾北斎をはじめとする世界に名が轟く絵師の富士山作品が飾られる。2020年の店内リニューアルによりカウンター(8席)の形状が変わり、樹齢300年ほどのヒノキ一枚板をストレートに設える。
器も桃山時代から現代までの逸品が揃い、北大路魯山人作の器は金坂氏渾身の鮨の最高潮を包み込む。最高の料理を提供するために、最高の舞台が用意される『銀座 鮨かねさか本店』。訪れる際の服装はスマートカジュアルが好ましい。マナーを心得た“最高の食べ手”として、“最高の味”を堪能していただきたい。
※世界的グルメガイド東京 2023年度版にて二つ星を獲得
■アクセス
JR山手線 新橋駅 東京メトロ銀座線 新橋駅 都営浅草線 新橋駅 銀座口 徒歩8分