京都祇園の八坂神社に隣接する『柚子屋旅館 一心居(ゆずやりょかん いっしんきょ)』は、宿の1Fにある日本料理店。昭和初期に造られた建物を改築し、2005年に和のオーベルジュとして誕生した柚子屋旅館だ。そのお食事処として、宿泊客のみならず食事だけを楽しまれるお客様も、四季折々の京都の味でおもてなしする。
総料理長は『柚子屋旅館 一心居』をはじめ、『祇をん豆寅』など京都6店舗の系列日本料理店をプロデュースし、総料理長を務める木村 和義氏。『柚子屋旅館 一心居』では、京野菜中心の料理を、1年の節句に合わせて提供する。中でも旅館名にもあるように、京都の水尾が栽培発祥の地と言われるユズをモチーフにした料理を得意とする。
春から夏は青ユズ、秋から冬は黄ユズと全国から届くその時期一番のユズが、タケノコや鮎の塩焼き、ハモといった季節の食材とともに供される。鍋の真ん中にユズが丸々一個入る「柚子雑炊」は看板メニュー。しっかりと絞ったユズ果汁がたっぷり入るところが人気で、この雑炊を目当てに足を運ぶお客様も後を絶たない。季節の具材にカツオとコンブの一番ダシが入る「柚子鍋」の〆に、ご飯を入れる雑炊も好評だ。
ドリンクメニューにもユズを使ったリキュールや、アルコールが苦手なお客様のためにユズ果汁をふんだんに使うジュースも用意され、ユズの風味を存分に堪能できる。
祇園の大通りから一本入った、凛とした空気に包まれる場所。そこに山居のようにたたずむ『柚子屋旅館 一心居』は、石の階段20段を上ると、まずはおくどさんが迎えてくれる。家具や器も骨董品がそろう趣のある空間だ。店内は、テーブル席(7卓)や掘りごたつ式のカウンター(4席)、座敷の宴会場(最大28名)が用意される。
ゆったりとくつろいだ空間を家族や友人、同僚との会食やデートで利用され、体にも心にもやさしいユズをモチーフとした料理で癒されてみてはいかがだろうか。
■アクセス
京阪本線 祇園四条 6番出口 徒歩7分