大阪・JR天満駅より徒歩5分。街の賑わいから少し離れたエリアにひっそりと佇む町家がある。まだ活用できる資源を利用することをコンセプトにした、循環型フレンチレストラン『Funachef(フナシェフ)』だ。オーナーシェフの船岡 勇太(ふなおか ゆうた)氏は、東京『タテルヨシノ』をはじめ、名だたるフレンチレストランで研鑽を積んだ。その後、元サッカー日本代表の本田 圭佑氏の専属シェフとしてメルボルン・サンフランシスコ・カンボジアなど世界8か国を周る中で「食事は心を豊かにする。料理を通して人を救いたい」という想いが芽生え、2020年2月にオープンした。
『Funachef』は、「Reduce(減らす)」「Reuse(繰り返し使う)」「Recycle(再資源化)」の3Rをテーマに、食材や材料を最後まで使い切るよう心がける。食材は、地元滋賀や、未来に残るものづくりをしている農家から安心・安全な野菜を仕入れる。魚介類は毎朝市場に出向き、その日一番いいものやまだ活用できるが余っているものを選び、インスピレーションでその日限定のメニューを構成する。安心して水が使えない国や、材料が限られた状況での研鑽を積んだシェフだからこそなせる業だ。
トップアスリートを支えてきた経験も踏まえ、コースを通して野菜は50種ほどを用い、体に負担をかけないヘルシーさも重視。スペシャリテは、1皿目に供される「カリフラワーのムース・3種のエビのタルタル・トマトのジュレ」。シェフが初めて本場フランスで食して感動した料理が元になっている。
お酒は、ワインや日本酒など13種を楽しめるペアリングがおすすめだ。ノンアルコールは、無添加のジンジャエールや山梨「まるきワイナリー」の赤紫蘇ジュースなどを用意。
内装にも廃材を巧みに用い、古い木造建築と大理石キッチンが見事に調和した和モダンの店内に、カウンター10席を用意。備品にはアナログのものを活用し、エネルギーを無駄遣いしない工夫も。器は、信楽焼や伊万里焼、鍋島焼などを使用している。接待やデート、友人との会食やお一人様利用にもご活用いただける。
『Funachef』を通して伝えたいシェフの想い、「これからの世の中、何が大切なのか」をぜひ感じ、味わっていただきたい。
■アクセス
大阪メトロ堺筋線扇町駅より徒歩5分