飲食店の名店と呼ばれる店が集中する東京・銀座。東京メトロ新橋駅・JR新橋駅からそれぞれ徒歩5~6分の道沿いにある『銀座 稲葉』。重厚な踏み石と白いしっくいの壁は伝統的な日本家屋を思わせる店構えで、訪れるゲストを晴れがましい気分にさせる。
料理長の稲葉 正信(いなば まさのぶ)氏は、1967年東京・浅草生まれ。2003年グランドハイアット東京のオープンにともない『江戸前寿司-六緑(ろくろく)』の副料理長に就任。コンラッド東京の『風花』オープンに参画し総料理長を経て、米ホスピタリティ業界専門誌「HOTELS」で『風花』を"Great Hotels Restaurant"賞に導くなど、日本料理を海外へ紹介し発展させた貢献が認められ、2014年には日本文化の海外発信・国際文化交流に貢献した人をたたえる文化庁長官表彰を受彰した。2016年にはアマンリゾーツ『アマネム』(三重県)の総括料理長に就任。このたび2021年に開業した『銀座 稲葉』は、ホテルでの活躍が長かった稲葉氏が、自身の名前を冠して初めて手掛ける個人店となる。
料理はこれまで稲葉氏が積み上げてきたキャリアから生まれる、日本の四季を意識した融通無碍(ゆうずうむげ)なコース。スペシャリテは「黒毛和牛シャトーブリアン網焼」。目の前の炭焼き台で焼き上げられた希少部位であるシャトーブリアンを、自家製醤油だれでいただく。また「鱶鰭(旨煮フカヒレ)旨煮小鍋仕立て」は、鶏の白湯(パイタン)と旬の魚介類からとった出汁を合わせた、日本料理ならではのスープで提供される。お酒は各種ペアリングを用意している。
木目を基調とした格調高くシンプルな店内にはカウンターが8席、個室は4席を2室(調整可)。カウンターの前には『銀座 稲葉』の象徴であるおくどさん(かまど)が印象的だ。季節によってはカツオの藁焼きなど、ライブ感も楽しめる。
接待やデートはもちろん、おいしいものを食べて楽しみたいという美食の集まりにもぴったりだ。記念日などの特別の日、ハレの日での利用も存分に楽しめるよう、料理だけでなくサービスにも力を入れる。朝食の提供もあり、新たな“稲葉”の表情が楽しめるだろう。
おいしいものを楽しくいただくひとときを、『銀座 稲葉』で味わってみてはいかがだろうか。
■アクセス
東京メトロ銀座線 新橋駅から徒歩5分、日比谷線東銀座駅から徒歩7分