JR恵比寿駅から徒歩4分。恵比寿といえば、個性的な名店が数多くひしめく激戦区だ。『H（アッカ）』はまさにそのような恵比寿にあって、独特の存在感を放っている。20年に神楽坂で開業、イタリアンを超えたモダンで美しい料理は、知る人ぞ知る店として食通の支持を受けてきた。今回恵比寿に移転し席数を6席から10席に増やして、新たな世界観を提供する。
シェフ堀江 徹哉（ほりえ てつや）氏は1988年生まれ。父がフランス料理のシェフで、幼いころから料理に興味を持ち父に料理を学んできた。都内で修業後に渡伊、イタリアをはじめ欧州各国のレストランを体験した。イタリアの三つ星『レ・カランドレ』（ヴェネト）、二つ星『アッリ・アミーチ』（フリウリ）で計4年半修業。なかでも『レ・カランドレ』は、斬新さと独創性をもちながら、イタリアの伝統料理を感じさせる点でイタリア屈指の名店でもある。『H（アッカ）』は、その2店のエッセンスとエスプリを吸収した堀江氏の感性が、存分に発揮されている。
料理はイタリア料理をベースにしたイノベーティブで、欧州各国で吸収した料理のエッセンスがあらわれている。食材は全国の生産者から堀江氏がこれはと思ったものが直接届けられる。スペシャリテはダチョウ料理。コース料理が変わってもこれは必ず出す料理だ。そのほかにもすっぽんやフカヒレ等、最高の旨みのある食材を贅沢に用いており、料理には非日常感が感じられる。
ワインはシャンパーニュ、ブルゴーニュを中心、ノンアルコールも日本、中国、台湾のティーを揃え、ボトル以外に料理にあわせてバイザグラスでドリンクを提供する。
要所に天然木を用いた落ち着いたシックな雰囲気の店内は、L字型のカウンター10席。デートや記念日はもちろん、こちらはぜひ食を愛する人と訪れたい。ジャンルにとらわれない、どこにもない料理。国の名前でなく「堀江料理」とでもいうべき新しい世界を、『H（アッカ）』でぜひ味わっていただきたい。
■アクセス
山手線恵比寿駅西口徒歩4分
