京都で最も古い神社の一つとされ、世界文化遺産にも登録される賀茂御祖神社(通称・下鴨神社)。その一帯に広がる「糺森(ただすのもり)」沿いに、世界的グルメガイドで二つ星に輝く京料理の老舗『京懐石 吉泉(きちせん)』がある。
大将の谷河 吉巳(たにがわ よしみ)氏は15歳で料理の道に入り、わずか26歳で嵯峨嵐山の料亭の料理長に大抜擢された。1983年、31歳の時にホテルの一角で開業し、その2年後には現在の地に移転。70歳を超えた今も現役で板場に立ち続ける大将の雅やかな味を求めて、日本中のみならず海外からも多くの食通が足を運ぶ。
『京懐石 吉泉』が提供するのは、茶懐石の流れを汲んだ伝統的なおもてなし料理。京料理の原点を守り、その上で自身の新しい考えを加えるのが、谷河氏流。料理の食材や流れにも意味があり、お酒を神様に捧げた後に頂戴する「酒一献」から始まり、漢方の役割も果たす「向附」、心を落ち着かせるためにコースの間に挟む寿司や蒸し物など、四季折々の食材を活かした五感に響く料理を体現。仕入れは、早朝から市場に通って自らの目利きで厳選し、また日本全国から産地直送で取り寄せる。
お酒は、フランスのランスに1000坪の畑を所有し、ぶどう栽培からエチケット作りまで全て手作りしているオリジナルのシャンパーニュが好評。日本酒は、海外の日本酒コンクールで上位入賞したものから大将がセレクトする。
店内には、趣のある調度品や生け花が設えられ、正統な京都を物語るような凛とした空間が広がる。カウンター5席と個室3部屋(6畳、10畳、27畳)、そして茶室を用意。『京懐石 吉泉』を、接待や友人との会食で、また海外ゲストや大切な人のおもてなしにご活用いただき、古き良き京都の風韻を感じていただきたい。
※世界的グルメガイド京都・大阪 2024年度版にて二つ星を獲得
アクセス
京阪出町柳駅より徒歩約10分