新潟県の北方の海沿いに位置する村上市。大自然が育む豊かな食材に恵まれた地に根を下ろすのは、明治元年より150年以上続く日本料理店『割烹 新多久』だ。2008年にその歴史を受け継いだ、大将の山貝 真介(やまがい しんすけ)氏と弟・亮太(りょうた)氏は、京都の日本料理店で修業し腕を磨いた。刺し場・八寸場の兄と、煮方・焼方の弟2人の確かな実力により、2020年には世界的グルメガイドブックにて一つ星店に輝いた。
『割烹 新多久』の正統な日本料理は、ほぼ全ての食材を村上市産で賄う。鮭の町としても知られる村上市は、鮭以外にも四季折々の食材が豊富。例えば、春はサクラマスや山菜、夏には岩牡蠣やアワビ、甘鯛、ノドグロなどの高級魚が一堂に会し、秋は鮭とサワラ、冬は寒ブリやカニというように、村上市は一年中美味の宝庫である。さらに、全国一に輝いた「村上牛」や日本一の米・酒なども揃う。仕入れは、代々強い信頼関係で結ばれた生産者に加え新たに開拓したパートナーとも密に繋がり、流通に出る前の魚介類をいち早く届けてもらう。美味満載の料理だからこそ、食べ疲れせず最後まで楽しめるよう、口を洗うような果物や料理を挟むなどの工夫も欠かさない。
お酒も地酒のみを扱い、ワインは新潟「フェルミエ」「KIYO Wines」など。日本酒は村上市の2つの酒蔵から仕入れ、宮尾酒造「〆張鶴」や大洋酒造「鄙願(ひがん)」「無想」など20種を揃える。ノンアルコールは名水とされる村上市の湧水と、北限の御茶処と言われる村上市自慢のお茶を用意。
外観は、まるで明治時代にタイムスリップしたかのような明治モダンの黒壁が、重厚な存在感を放つ。店内は、温かみと落ち着きのある空間が広がり、カウンター6席とテーブル12席(4名×3)と数寄屋造りの離れ個室1部屋を用意。旅行や記念日で、また友人や家族、大切な人と『割烹 新多久』を訪れ、日本有数の食に恵まれた地、村上市や新潟県の魅力を、ぜひ味わっていただきたい。
■アクセス
JR羽越本線 村上駅から徒歩20分
春と秋は街の景観を楽しんでいただく為に駅から徒歩でのご来店をお勧めしております。