愛媛県松山市のにぎやかな繁華街から少し外れた通りにあるビル3階。隠れ家的に店を構える『鮨たか山』は、親方の高山 大(たかやま だい)氏が瀬戸内のうま味をつまみと握りで発信する。
地元出身の高山氏は、愛媛県一つ星の『鮨 いの』で4年間みっちりと腕を磨き独立。2018年6月に自身の名を冠した『鮨たか山』をオープンした。
県外のお客様にも愛媛県の魚介の素晴らしさを知っていただくために、地元市場のみならず、地方の仲卸などからも直送してもらうなどして、厳選魚介の仕入れに余念がない。市場に出回らないものは、漁港まで足を運ぶこだわりよう。中でも愛南町の丸鉄水産・濱田 翔太氏が仕事を施す
アオリイカ、初夏のイサキ、冬のゴマサバを使い、一仕事加えた鮨ダネは好評だ。マグロは豊洲市場の人気仲卸・結乃花(ゆのか)より仕入れる。握りの酢飯は、山形のつや姫を使用。米酢と赤酢2種の3種をブレンドし、甘みを抑えて酸を利かした酢飯は鮨ダネによって温度を調整する。
愛媛県の石鎚酒造が醸す日本酒といった地酒をはじめ、全国の銘酒を常時20種ほど置く。ワインはボトルのみの提供で、シャンパーニュと白10種が用意される。
店の扉を開けると、ライトに照らされた太鼓張の赤い障子が出迎える。のれんをくぐるとスギの天板やイチョウの一枚板カウンター(9席)と、木の温もりを感じる洗練された店内。愛媛県松山市の『鮨たか山』でしか味わうことのできない料理の数々を、家族や友人、仕事仲間やカップルなどで堪能されてはいかがだろうか。
■アクセス
県庁前より徒歩8分