一度は銀座を離れるも、常連客の強い要望により再度銀座に開店した割烹料理店。品の良い木調の扉に、中に入るとカウンター4席、2名用のテーブル席が2つ。隣との距離感は近いも、温かみのある雰囲気に和める空間。清潔な店内は、調和の取れた禅的な美しさを感じる。
素材の良さを最大限に引き出した、シンプルで品の良い家庭料理。「菜の花のお浸し」は、色濃い緑が力強く主張されると共に、野菜の甘みをしっかりと味わえ、つい日本酒が欲しくなる。「天然のふぐ刺し」は、綺麗に透き通り、歯ごたえ抜群。「鯛の塩煮」は、塩と水のみによるじっくりと味付け。
仲の良い夫婦が長年に渡り築き上げた店の雰囲気が、家庭的な味と相まって、心から寛げることができるだろう。