東京・銀座、日本を代表する高級飲食街において、世界的グルメガイドブックの二つ星を毎年獲得している日本料理店『銀座 小十(こじゅう)』。店主をつとめるのは、日本を代表する和食料理人である奥田透氏。移ろいゆく四季を五感で味わう「和」の神髄を堪能しようと、多くの食通に愛され続ける名店だ。
1969年静岡県生まれの店主の奥田氏は、高校卒業後に地元の割烹旅館『喜久屋』で日本料理の修業を始め、京都『鮎の宿つたや』徳島の有名料亭『青柳』での修業を経て、1999年に静岡に自身の店『春夏秋冬花見小路』を開店した。2003年には東京進出を果たし、銀座に『銀座 小十』をオープン。現在は同じく銀座に『銀座 奥田』、フランスに『PARIS OKUDA』も展開。いまや世界遺産となった「和食」を世界に広めるトップランナーとして内外で活躍し、農林水産省食料産業局長より「日本食普及の親善大使」にも任命されている。
そんな多忙な奥田氏の本拠地ともいえる『銀座 小十』。店名は親交の深かった唐津焼の名匠、故・西岡小十氏にちなみ、使用する器は氏の手によるものだ。その落ち着いた風情は、食材が紡ぐ季節感「走り、旬、名残り」を大切に、類いまれな仕事で生み出される、奥田氏の「凛」とした料理の数々を美しくひきたてる。決して奇抜ではないのに、どこか「新しい」その世界。舌で目で、店に漂う空気で、おもてなしで…まさに五感で感じる「和」の世界ならではの味わいと奥行き感じることだろう。接待や友人との会食など、時を忘れてゆったりと楽しむ時間は、至福のひとときになるに違いない。
※世界的グルメガイド東京 2023年度版にて二つ星を獲得
■アクセス
東京メトロ銀座線・日比谷線 銀座駅B6出口 徒歩3分
JR山手線 有楽町駅 銀座口 徒歩6分
JR山手線 新橋駅 徒歩10分