「アートな街」と呼ばれる東京・清澄白河。2018年3月にオープンした『O2 (オーツー)』は、そんな街並みに溶けこむスタイリッシュな外観と店内デザインの中、カジュアルに、そして極上の一品を堪能できる中華料理店である。
オーナーシェフ・大津光太郎(おおつ こうたろう)氏は野菜ソムリエの資格をもち、既成概念に捉われない新しい中国料理で人気を集めている。大津氏が15年に渡り修業を積んだのは、中華料理店『トゥーランドット 臥龍居』。スーシェフを務めたのちに、自身の名前を冠する『O2 (大津)』で念願の独立を果たした。
築地だけでなく、台湾からも直接仕入れる厳選素材の味わいを活かしたコース料理は「フカヒレの姿煮」や、とろけるほどに柔らかい「牛ホホ肉の煮込み」がメイン。合わせるワインは、フランス産の自然派ワインが中心で、中国茶のラインナップも充実。料理や気分に合わせて、お気に入りの一杯との出会いを愉しめるだろう。
大津氏の感性は料理だけでなく、レストラン全体に顕在。カウンター6席とテーブル席の小さな店内ながら、吹き抜けの天井が高く開放感が抜群。ダークグリーンとウッドで統一された空間には、いたるところにシェフお気に入りのスターウォーズグッズが飾られており、オーダメイドのアンプとスピーカーからは小気味良いシティポップが流れ、大津氏選曲のミュージシャン「レキシ」の音楽にも出逢えるかもしれない。そこにおいしい料理とワインが合わされば心も踊る。カウンターで談笑をしたり、女子会で盛り上がったりと、下町風情も残るオシャレな清澄白河の街で、気張らずカジュアルに極上の一品を堪能するのはいかがだろうか。
■アクセス
東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」B2出口より 徒歩3分
都営大江戸線「清澄白河駅」B1出口より 徒歩5分