国内トップクラスの選ばれしレストランのみが集結する、「六本木ヒルズ」のプレミアムダイニングフロアが、2018年9月に誕生。その一角に店を構えるのが、『鰻處 黒長堂(うなぎどころ くろちょうどう)』 。関西風の「地焼き」で供する鰻専門店である。
料理長を務める中村 寿(なかむら ひさし)氏は、若い頃から修業を積んだ生粋の鰻職人。高校卒業後、鰻も扱う日本料理店で包丁のいろはを学び、名古屋『うなぎ 日本料理 名古屋なまずや』に入店。親戚の店であり、幼少期からよく出入りをしていたという同店で専門的にうなぎについて学び、20歳の時に、父親とともに山梨市で鰻店『七福神』を開業。地元に愛される鰻店として繁盛を築く。その後、さらなる活躍の場を求めて、51歳で際コーポレーション(株)に入社。各店の料理人の指導にあたりながら、2018年9月より自ら『鰻處 黒長堂』の板場に立っている。
鰻は養殖、天然ものともに国産にこだわり、サイズも大物を厳選。活けで仕入れた鰻を手早くさばき、串打ちして焼く。蒸さずに焼き上げる関西風の「地焼き」で仕上げる鰻を都内で味わえる希少性に加え、「うな重」をはじめとする、さまざまな鰻料理も大きな魅力。「鰻串」や「かば焼き」、「白焼き」などで構成する「鰻一本食べつくし」コースや、珍しい「うなしゃぶ」など、鰻料理の奥深さを表現する。またお酒も、「土用の丑の日」のために作られたという愛媛の日本酒「石鎚(いしづち)」(※限定純米「土用酒」)をはじめ、鰻と相性のよい銘柄を用意。肉のような重量感ある「蒲焼」には赤ワイン、さっぱりと味わえる「うなしゃぶ」には白ワインといった具合に、料理に合わせて幅広いマリアージュを楽しめる。
内装は、木肌を活かした重厚な雰囲気で、「六本木ヒルズ」内であることを忘れてしまいそうな非日常感を演出。カウンター席では、職人の手さばきや、炭火で焼く鰻の香ばしい薫りなど、ライブ感を味わいながら鰻料理を満喫できる。なお、自慢の「うなしゃぶ」と「鰻鍋」はテーブル個室専用メニューのため、接待や記念日、デートでゆっくりと鰻を味わいたいときには、早めに予約していただきたい。
■アクセス
東京メトロ日比谷線「六本木駅」より徒歩6分