風情ある街、東京・神楽坂にある『鮨 松もと』は、繁華街から離れた閑静な住宅街の中にたたずむ。大将の松本 未来(まつもと みき)氏は、これまでホテルの和食部や東京都内の鮨屋などで約20年の修業を重ね、2012年に独立。「独創とは原点にもどること」という信念のもと、「毎日が修業であり、もっと成長したい」という姿勢と情熱を掲げ、伝統的な江戸前鮨を踏襲した新しい鮨へと、温故知新の精神で挑戦する。
豊洲市場から仕入れる旬の素材は、産地に限定せず全国から質の高いものを厳選。酢飯に使う米は、10年以上の年月をかけて作られた土から、生産者が丹精込めて育てたもの。その米に、5年ものと3年ものの赤酢、そして米酢の3種類をブレンドして独自の酢飯を作り上げている。温度まで念入りに計算された『鮨 松もと』の酢飯は、まさに一級品。さらに、酒肴の一品料理では、思考をこらした味わいの構築や食材の組み合わせの妙を体感できる。鮨に合わせる日本酒は、甘口から辛口まで、5種類以上の飲み口が異なるものが揃う。松本氏の握りには、相性の良い辛口をオススメしたい。ほかにも、ワイン、シャンパーニュ、焼酎も用意されているので、気分やシチュエーションで自由にお愉しいただきたい。
木の温もりに包まれる店内は、樹齢300年のヒノキの一枚板カウンターに8席。左官職人による藁入り仕上げの塗り壁や、外の音を遮断するための二枚扉など、静かな食の時間を守る空間造りが徹底的されている。接待・会食などのビジネス利用や、大切な家族や恋人と過ごすひと時など、さまざまなシーンで至福の時間を過ごせるだろう。日本の趣ある神楽坂の一角で、原点を忘れずに挑戦しつづける大将の、極上の一貫を堪能していただきたい。
■アクセス
東京メトロ有楽町線 飯田橋 B4b出口より徒歩8分
東京メトロ南北線 飯田橋 B4b出口より徒歩8分