京都・JR二条駅から徒歩3分。二条城からほど近い住宅街に、宵月の様な弧と大きな窓が施された塗り壁の雰囲気ある店が現れる。一つ星『富小路やま岸』の大将・山岸 隆博(やまぎし たかひろ)氏が立ち上げた姉妹店『二条やま岸』だ。
「みんなが楽しく集まることができるアットホームな場所にしたい」と、山岸氏はこの立地に2店舗目を構えた。本店『富小路やま岸』は、京都随一の予約困難店。その本店の出汁をふんだんに堪能できる新たな料理を提供するため、『二条やま岸』を鍋懐石の店として、2019年10月に開店。料理長に抜擢されたのは、京都の名店で修業を積んで腕を磨いた横井 裕史(よこい ゆうし)氏だ。
鍋懐石の食材は、京都野菜を中心に、その時節に獲れる新鮮な逸品が全国各地から届く。先付けからはじまる懐石料理の流れの中で、椀物の代わりに出汁鍋を提供。出汁は良質の水が要であるため、本店の井戸水を運んで使うというこだわりだ。春はたっぷりの花山椒、秋はキノコなど、鍋の具材は月替わりで四季折々の味わいを楽しめる。旬の野菜を『富小路やま岸』の極上出汁でいただけるとあって、『富小路やま岸』ファンだけでなく、新たなファンも続々と増えている。鍋は、ゲストの目の前で料理長や女将が作り上げていき、取り分けるという演出。鍋の締めには、懐石に出されるご飯で作る雑炊もしくは麺を選ぶことができる。日本酒は、特徴のあるものを中心に全国から10種類ほど揃えている。『二条やま岸』の料理を熟知している女将のおまかせペアリングも魅力の一つだ。
店内はすべて座敷で、半個室・掘りごたつに床暖房を完備。仕切りをとって大人数にも対応可能だ。季節の鍋懐石を彩る器は、山岸氏が好むこだわりある良質なものが並ぶ。ファンの心を掴んでいる理由は、『二条やま岸』の料理・おもてなし・温もりある空間など、総合的な要素が大きいだろう。接待などのビジネスシーンから、気のおけない友人との会食や家族利用まで、一つ星店の出汁を堪能しながら、賑やかに心温まるひとときを過ごすことができる鍋懐石店だ。
■アクセス
JR山陰本線(嵯峨野線)(京都〜園部) 二条駅 東口より千本御池を東へ一筋目を下った突き当たり 徒歩3分
京都市営地下鉄東西線 二条駅 徒歩3分
■ご予約について
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