大阪市内の新福島駅より徒歩3分。大通りから一本入った閑静な住宅街にひっそりと佇むのが、一つ星レストラン『LIAISON (リエゾン)』。伝統的なフランス料理を熟知するシェフの辻 裕司(つじ ゆうじ)氏が、日本でこそ味わえ、楽しめる日本のフランス料理を提供する。
辻氏は、『ラ メゾン ドゥ グラシアニ 神戸北野』で修業後に渡仏。 アルザス『Au Trotthus(オー・トロテュス)』をはじめ、アヴィニョンの一つ星『Entre Vigne et Garrigue(アントル ヴィーニュ エ ガリグ )』ではMOF(フランス国家最優秀職)を受賞したセルジュ・シュネ氏のもと、オーベルジュで伝統的なフランス料理を学ぶ。帰国し大阪の『Carte Blanche(カルト ブランシュ)』のシェフを務める。そして2021年2月に『LIAISON』のシェフに就任。同年には一つ星を獲得した実力派だ。
店名の『LIAISON』は「つなぎ」や「橋渡し」の意。辻氏のフランス料理は日本ならではの食材とリエゾン。日本のテロワールを四季折々に感じることができる料理の数々。エゾシカといったジビエは、北海道の知り合いの猟師より一頭買いし、淡路島の魚介を得意とする鮮魚店からハモや赤ウニ、ヒラメやアナゴなどを仕入れ、産地や生産者とのリエゾンも大切にする。
スペシャリテは日本とフランスのリエゾン、アナゴとフォアグラを取り合わせたメニュー。「ソースに酒粕を使ったり、コショウを山椒に変えたりと、クラシックなフランス料理の一皿一皿に、和の食材・スパイスを一つ忍ばせる妙を楽しんでいただきたい」と辻氏は話す。ワインはソムリエでもあるマネージャーの宮垣 智洋(みやがき ともひろ)氏がセレクト。フランスワインに、秋冬は北海道、夏は九州といった日本のワインと日本酒も織り交ぜたペアリングをお勧めしたい。
店内は白を基調にした落ち着いた雰囲気。広々としたオープンキッチンはダイニングのどのテーブル(22席)からでも見ることができる。ライブ感あふれる『LIAISON』を家族や友人、同僚やカップルなどで利用され、日本のシェフによる、日本のフランス料理を堪能していただきたい。
■アクセス
JR東西線 新福島駅より徒歩3分